「やさしいママになりたい」を手放そう
『ママは優しくあるべき』そんな思いをあなたは抱いていませんか?
講座の受講生のなかにも「ママである以上優しくあらねばいけない」と思い詰めてしまうママが一定数いらっしゃいます。
今回は、そんな理想のママになれずに苦しんでいる方に向けて、無理なくありたい姿に近付くためのコツをお届けしますね。
癇癪が強い子どもへの向き合い方
子どもはそれぞれ生まれ持っての気質があります。
穏やかな子もいれば、自由で自己主張の強い子もいますよね。
男の子でも女の子でも。
こうって言ったらこう!言い出したらきかない子、とかね。
洗濯しちゃった服が着たかったって泣き続けたり、イチャモンをつけているのかっていうぐらい、どうにもならないことを主張してきたりするのが、ある意味『子どもの仕事』と言えるのかもしれません 笑
最初はママも落ち着いて諭しているんだけれど、最後には「ないものはないの!」って一緒になってキレちゃう。
そしてキレた自分に落ち込む。
そんな経験が一つや二つ、ありませんか?
子どもの癇癪が強かったり、泣き出したらとまらなかったりする子には、真正面から付き合うと、ママ自身がつらくなってしまいます。
だから、ここはひとつ、ママがどしんと構えて、対応を変えてみることが大事。
たとえば、ひっくり返って泣く子の場合は、怪我をしない程度に少し離れてみましょう。
感情が溢れている時は何を言っても聞こえていないので、「落ち着くまで待っているからね。」と声をかけて少し離れてみる。
「え?そんなことして大丈夫?」そう思われるかもしれませんが、大丈夫です。
ただし、頭をどこかにぶつけないようにといった安全だけはしっかり確保してくださいね。
もしくは逆にぎゅーーーとハグすることが効果的でうまくいくケースもあります。
泣き声はイライラするようにできている
そして、知っておいてほしいのが、『子どもの泣き声』心を揺さぶる周波数だということ。
ずっと聞いていると、どうにかしてあげたいのにどうにもできないことで、ママは最初に感じる『つらさ』が段々と『イライラ』へ感情が揺さぶられていくのは、こうした理由からです。
イライラするのは、ある意味自然なことなんです。
なので、感情を押さえ込んで我慢したり無理をしたりしなくて大丈夫なんです。
「いい加減泣き止みなさい!」
そんな風に私たちはつい言ってしまいがちだけれど、子どもは『感情をコントロールする力』がまだまだ未熟。
なので、大人の私たちと同じように我慢したり泣き止んだりするのが無理なんですね。
だから、ママの対応によっては、癇癪を余計に長引くことにつなげてしまうことが出てくるんです。
そんなときには、少し離れてみる。
その瞬間に少しでも良いので、ママ自身も『深呼吸する』ことを意識してください。
気持ちを入れ替えられる行動を自分で選択することが大事になってくるわけです。
お互いに落ち着いたときに、ようやく初めて『声かけ』をしていきます。
「泣き止むことができたね」とか
「落ち着けたね」とか
そんな声かけができるようになると、子どもにもママにも良い時間へと一瞬で切り替えられるようになります。
そして、どんなママにも知っておいてほしいことが、『癇癪強い子にニコニコ笑顔で対応すること』は相当に難しいことだということ。
理想のママになれていない・・・・・・と、自分を責めなくて大丈夫ですからね。
ドラマに出てくるような『やさしいママ』になろうとしなくてもいいんです。
ときには優しく、ときには怒っちゃう、そのままの私でいいってことをまずは自分に声かけしてみてください。
ママといってもひとりの人間。自分の気持ちに素直でいいんですよ♡
ずっとニコニコやさしい穏やかなママを目指すのは、想像以上に大変。
きっと「ちょっとハードル高すぎ!?」って感じているママたちがほとんどのはずです。
憧れの『素敵なママ』に近付く方法
もし、あなたの周りに素敵なママがたくさんいて、「私もあんなママになりたいな」と思うことがあっても、それを目指すことでかえって『できない自分』を責めてしまうなら、視点を変えてほしいんです。
あなたなりの行動で楽しく『素敵なママ』を目指しましょう。
『なりたいママ像』があるのなら、そのママの具体的ないいところを頭の中で思い浮かべるだけじゃなくて、紙に書き出してみるものおすすめです。
いつもニコニコしている
声をあらげない
子どものいうことをいいよってきいている
こんな感じで。
そして、よーーく見てみてください。
素敵だなと感じるママたちも「いいよ」って言っているときもあれば、「それはできないわ」とうまく交わしているときがあることに気づくはず。
あなたが真似したらいいのはその『交わし方』です。
『ママは優しくあらねばの呪い』に自らかかりにいくのはやめましょうね。
そもそも、「やさしくなりたい」を頑張っているママにだって、必ず“やさしいとき”があるものです。
自分を観察してみて、もし気がつくことができれば、自分のなかに『やさしいのカケラ』はちゃんとある証拠。
だからね、『やさしいのカケラ』を少しずつ育てていくことから始めてほしいな、と思うんです。
そのためにできることの一つが『子どものリクエストを上手に交わす方法』を真似してみる、ということなのです。
子どもって「え?なんでそうなる?」の連続です。
私たち大人がすでに忘れてしまった感覚を持ち合わせた想定外な生き物ですからね。
だから、臨機応変に対応できるママになることよりも「え?びっくりした~!!」って毎回驚きつつ実験を繰り返しているような気持ちで子育てをしていると、以前とは全く違った反応ができる自分に驚くかもしれませんよ。
そのためにもね、まずは、自分をゆるめておきましょう。
ゆるママでいられると、子どものことに面白がれるようになれるから。
あなたはあなたのままでいいんです。
あなたのままでちょっとした交わし方を意識して今日からすごしてみてくださいね。