朝のイライラが消えるとっておきの子育て関わり術

これまで数多くの講座で出会ってきたママたちの共通する悩みが「子どもが朝起きてくれない」というもの。

今回はお悩みの解決方法をお伝えするのではなく、もっともっと本質的な“子育てにおいて本当に大切な視点“をお伝えします。

「早く起きなさい!」はそもそも必要?

自分の用意もしなければいけないのに、子どものことにも手がかかる。

だから、せめてもう少し早くスムーズに起きてくれないものか・・・・・・忙しいママならそう感じたことは一度や二度ではないはずです。

私のところに来てくださるママたちは、本当に優しくて愛情深い方ばかり。

でも、朝からイライラカリカリ「早くして!」「さっさと食べて!」「もう時間でしょ!」・・・。

こんなことばかり言ってしまって自己嫌悪に陥ってしまう方が本当に多いようです。

子どもたちが時間に遅れて困らないように、社会に出て周りに迷惑をかけないように・・・・・・ママにはこうした思いがあるからこそ。

だからこそ、「子どもをなんとかしなくては!」の“べきねば”の気持ちから、躍起になってイライラカリカリしちゃう、ということが起きているともいえます。

けれど、これってそもそもの前提を間違えてしまってないでしょうか?

子育てで大切なことはママが何をしてあげるかではありません。

「子ども自身が何をできるようになるのか?という視点をもって関わること」つまり「子どもができることを増やすこと」なんですよね。

多くのママは子どもに「してあげられること」をすぐにしてしまい、子どもが自分でできることはなにか、できるようになるための工夫はなにかという視点を持つことを忘れがちです。

でも、あなたの子どもは日々成長し、自分の人生を生きています。

彼らの人生においての主人公は紛れもなく『彼ら』です。そして、私たち親はあくまで脇役。

それなのに、ついつい準主役級の働きをしてしまっているんですよね。

子どもにとっての大切なことを奪う資格は私たち親にはないのです。

子どもが主役のドラマは子どものものだからね。

してあげられることをし続けるのではなく、子どもが今自分でできることは何かな?と考えることが、今、ママが子どもにしてあげられる一番大事なことです。

『やってあげたい』から生まれる落とし穴

子どもは、自分でできる力を持っています。

自分でできる力を育めないままだと、ずっと親の私たちがやってあげないといけなくなります。

親がいないと何もできない子に、あなたはしたいですか?

本当は朝になったら

自分で起きられる

ごはんだって自分で食べられる

なんなら朝ごはんをつくれる

お弁当だって、やったことがないだけで、やろうと思えば一人でつくれるかもしれない

時間になったら通学・通園できる

全部自分でできるんです。

それでもなお、親に起こしてもらう選択をしたのであれば、子どもはそうしてくれた親へ自然に「起こしてくれてありがとう」になるものです。

でも、みなさんのお悩みを振り返ってみると、どこかがずれてしまっているのがわかりますか?

もし、「なんで起こしてくれなかったの?」って逆ギレされたり、朝からうっとおしそうな顔されたり・・・が当たり前に日々起きているとしたら、それは子どもにとって「親がしてくれて当たり前」になっている、ということです。

まさに今、お子さんがそうなっているのなら、紛れもなくそれはあなたがつくった現実だということです。厳しい言い方だけれど。

あなた自身がそうした状況になるのは当たり前だと思っていたのなら、あなたもそう育ってきたからなのかもしれません。

それが母親の役目だと思いたいなら、もちろんそれでもいいんです。

ただ、その意識を使い続けた場合、

この子はまだ朝起きられない

朝ごはんをつくることもできない

お弁当だって無理

子どもだからできない

ってできない子にしてしまうことは避けられなくなってしまいます。

以前、映画や本にもなった『はなちゃんの味噌汁』じゃないけれど、子どもは5歳でもお味噌汁はつくれます。

何かをやってあげようとばかりして、うまくいかないことを悩むより、子どもが自分のことを自分でできるようになるための工夫をしていきませんか?

自然と感謝ができる子どもの育てかた

できない子として関わるのか、できる力が備わっている子として関わるのか

いつの間にか自分の思い込みで出来上がった“当たり前”を見直せるようになると、親子の関係や風通しは一瞬にして、ずっとよくなります。

そしてあれほどまでにイライラの元凶となっていた「べきねば」も簡単に消えていきます。

その上で、やってあげたいなと思うことがあれば、それをやってあげたらいいと思うのです。

朝優しい声で目覚めさせてあげたいのならそうすればいい

笑顔で朝食を囲みたいから温かいごはんをだしたいのならつくればいい

お弁当を楽しみにしてもらいたいならあなたがつくればいい

「楽しんでね」と言いながら学校に送り出していけばいい

何を選択してもいいんです、あなたがしたいようにすればいい。

でも、何をするにしても、はじまりは「この子はできる子」から。
ここを大切にして欲しいなと思います。

そろそろこの辺で、ママのやっていることすべてを「やって当たり前」にしないでおきませんか?
それを親子の共通認識に変えていけたとき、子どもの中にも徐々に「起こしてくれてありがとう」という感謝の気持ちが育っていくし、自立の芽が育くまれていくでしょう。

まとめ

今回は『親がするのが当たり前』という間違った前提で子育てをしてしまいがちだからこそ、忘れて欲しくない視点についてお伝えしました。

子育てはママが何をしてあげるかではなくて、子どもが何をできるようになるか。子どもができることを増やすこと、です。

この意識をもって今日から関わってみてはいかがでしょうか。

きっとこのことは、あなたはあなたの人生を輝かせていくきっかけにもなると思います。

毎日悩まされていた『イライラカリカリ』から解放されてね♡

【 今日のゆるママワード 】

「あなたの子どもができることはなに?」

できることってなんだろうっていう目でわが子をみてみるとたくさんあるはず。

見つけたできることをぜひお子さんに伝えてみてくださいね。

こういうことも子どもの自己肯定感につながっていきますから。