キャリアと同じくらい大切な子どもが甘えられる環境づくり

お子さんが甘えたいときに素直に甘えられる環境を作れていますか?

今回は、仕事をしていて常に目の前のことに追われている・・・そんな方に向けて、忙しいなかでも子どもが甘えられる環境を作るために欠かせないことをお伝えしますね。

やりたいこともある、積み上げたいキャリアもある。

自分のことに没頭する時間も必要だし、フリーランスでお仕事をしている方はいくらでもやることがあるので、ついついスキマ時間もすべてお仕事に向けやすくなってしまいます。それはある意味、仕方のないことかもしれません。

それ自体は全く悪いことではないけれど、忙しくしているときにあなたがどんな背中をわが子にみせているのか、ここがとっても大事になってくるんです。

あなた自身は親に甘えられていた?

先日、友人との会話のなかで、「親に甘えられなかったことがこんなことにも影響してくるの?」と感じることがありました。

その友人は、子ども時代、忙しそうにしているお母さんに「こっちむいて」と言うことさえできなかったのだそうです。

別の友人も「お母さんはいつも怒っている人だったから」なんて話をしてくれました。

・・・少し私の話をさせてくださいね。

私の母はいつもピリピリしている人でした。

父が急に独立起業したのをきっかけに、母は私が小学1年生になる年に、専業主婦からいきなり父の右腕として仕事面でもあらゆるサポートをしなければならなくなったんです。

本当に息つく暇さえない毎日だったと思います。

子ども3人を抱えて、生活を回しながら仕事をしていくことの大変さ……。

私にはできないし、いつもすごいな〜と思っています。

そうした頑張りの甲斐あって、父がなくなった今でも現役で会長として未だに会社を切り盛りしています。

数年前、その母が後悔を滲ませながらつぶやいたことがあったんです。

「私は子育てをしていないから」と。

仕事が忙しすぎたため、休日は子どもの面倒がみられず親戚に預けていたし、平日も夜中まで仕事をしていたから、朝なんて起きられない。

そんな日常だったので、小学生の頃の私は勝手に学校に行くのが当たり前でした。

起きたらすぐに動ける子だったこともあり、早朝学校に行くのがたのしくて、たのしくて。

朝食なんて、トーストを焼けばいいだけ。そこに違和感はなかったんです。

何をしてもらっているかなんてことは重要ではなかった。

母の後悔の言葉に驚いたくらい、私からすれば十分子育てはしていたと思うんです。

ただ、当時、母のことをどう思っていたかといえば、「キイキイしている人」。

いっつも怒って、ピリピリして、カリカリしていたんですよね。

ふきげんな状態ばかりをみていたので、私はそんな印象を強くもっていました。

父も母も愛情深い人だし、子どものことも大好きな人……それは頭でわかっていても、私自身は親の前では本音を言ってはいけない、顔にさえ出してはいけない、いつも気分が上がるような話をしなくてはといつも無意識に思っているような子どもでした。

素直に甘えられなかったんです。

親に愛されたいからこそ育ってしまう「べき」「ねば」

私自身、幼い頃に培った「こうすべき」「こうあらねば」をかなりしっかり根付かせて大人になりました。

それがほどけてゆるめるようになれたのは、心理学やコーチングなどを学んで、心を紐解くこと、自分に向き合うことをしてきたからです。

みなさんに伝える側となった今では、こうした過去の経験も貴重なものだとは思っています。

けれど、出来ることなら、こういう頑なな「べき、ねば」はできるだけ少ない環境の中で子どもは育つほうがいいですよね。

そうすれば絡まる思考を使うことなく、子ども自身がいつもただ無条件で愛される存在であると感じられて、健やかな思考で生きていけます。

その方が、子どもの人生の幸福度は格段にあがるってものですよね。

日々、信頼している親の言うことや考え方を子どもは自然にインストールしています。

そして、子どもはみんな親から愛されたいと願っているものです。

その願いが少し偏った思い込みや信念などを形成していくわけです。

自分では気がつけないぐらい心の底の方に少しずつ積み重なっていくように……。

「ちゃんとしなければ怒られる」「きちんとしなければ嫌われる」といった思い込みや信念が将来の生きにくさなにつながることを、今一度知っておいてほしいなと思っています。

忙しくても大丈夫!大事なのは時間の長さではなくご機嫌度

無意識のままの子育ては、子どもに思わぬ信念が出来上がってしまうこともあります。

ただ、ほんのすこし意識を変えられたら、すこやかな信念をわが子が持つことに貢献することも大いに可能になります。

素直にのびのびいきていけるような、そんな信念を♡

それには、わが子と関わるとき、ちょっとだけ“ていねいさ”を心掛けてみましょう。

一緒に過ごす時間が長ければいい、というわけではありません。

たとえ時間がたくさん取れなくとも、一緒にいるときにどれだけあなた自身がごきげんでいられるか。

たとえ子どもに背中をみせている状態でも、そのときにピリピリモードではなくゆるやかモードでいられるか、それが何より大事だってことなんです。

普段、あなたは仕事や家事をしているとき、どんな状態ですか?

ピリピリしていませんか?イライラしながら子どもたちを急かしてはいませんか?

「早くお風呂にはいってよ」みたいにね。

 

毎日ね、忙しいし、大変なこともあるでしょう。

笑顔になれないことだってある。

疲れていればなおのこと、優しくなんてできません。

そして、そんな自分があっていいんです。

 

ただ、私が強く伝えたいのは、『子どもと関わると決めたとき』だけは笑顔で、そして、できるだけおだやかなあなたでいられるようにしていきましょう、ということです。

だから、まずは自分にやさしく!なんです。

自分を満たすことなく周囲を満たすことは出来ませんから。

自分の状態をより良くしておけば、それが自然に子どもにも届くものです。

ぜひぜひ忙しいときでも子どもが「ねえ、ママ、これやって〜〜」と甘えられるようなあなたでありましょう。

未来、子どもたちが健やかな信念を持つ幸せな大人へ成長するためにも・・・・・・。

【 今日のゆるママワード 】

「ごきげんでいるために心がけられることは?」

子どもが甘えたいときに甘えられる母であるためにも、まずは自分にやさしく。
そしてママはできるだけごきげんでいられるようにすることを大切にしてくださいね

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